言の葉

歯の浮くような
「歯の浮くようなお世辞」と言います。心にもない大げさな世辞を言われ、思わず歯が浮く様な感じがするということでしょう。
ひょっとすると昔の人には歯周病の人が多くて、歯がぐらついていたのでこの様な表現になったのかもしれませんね。

歯が立たない 「どうもあの人には歯が立たないよ」と言います。
あの人には勝てない、敵わないという意味に使います。硬い物を噛む時、虫歯があったり、歯の根が痛んだりすると、しっかり噛めません。昔の人はいざとなると歯で噛みついたのでしょうか? 今でも噛みつきそうに喋る人がいますよね。

歯の根が合わない 「歯の根が合わないほど寒い」と言います。プールに長く入りすぎた時や、お化け屋敷に行った時に、歯がカタカタなるほど震えます。でも、どうして「歯の根が合わない」のでしょう?
虫歯の末期になると歯の根だけになってしまい、神経が露出し激しく痛みます。神経を取った後の歯の根の治療は、根管治療と云います。

歯噛みをする 「歯噛みをして悔しがる」と言います。日本サッカーが負けたりすると、ファンは、歯をバリバリと噛み合わせて口惜しがります。でも、歯と歯を強く喰いしばることは、歯の健康に良くありません。
その為、プロスポーツ選手は、マウスピースをつけて歯を保護します。歯軋りも、歯の為には良くないので、ナイトガードというマウスピースをつけて防ぎます。

歯に衣着せぬ 「歯に衣(きぬ)着せぬ」と言います。率直に物を言うことを意味するのですが、「衣(ころも)を着せぬ」ということは、着飾った、持って廻った言い方をしない、裸の言葉を発することを意味します。歯が裸になっていると言う表現は、面白い感覚です。「歯に衣着せた物言い」とも言います。

明眸皓歯 美男美女の条件として、「明眸皓歯」があります。 目がパッチリと澄んでいて、歯が白いと人に良い感じを与えるものです。ハリウッドの映画に出る俳優の条件の一つは、歯並びが良くて、
歯の色がチョークの様に白いことだそうです。

雪の歯 英語には、「雪の歯」と言う表現があります。雪の猛威と言う意味です。猛獣が、歯をむき出して噛み付こうとする様子からの連想だと思われます。  雪の白さも、歯の白さを思わせるのかもしれません。
「オレンジ色の歯がある」と言うと、オレンジが大好きの意味になります.歯が嗜好を表すのは、肯けますね。