歯を治すということ・・・

実は一度虫歯になったり、破折(欠けたり、折れたり、割れたり)した天然歯(親から貰った歯)は、元通りになることはありません。限りなく元の通りに近くなるように、接着したり、プラスチックや金属を詰めたりして、歯の損傷がそれ以上にならないようにし、外観を整えることしか出来ないのです。又、ある程度以上の悪い状態になった歯牙は、抜いてしまわないと、様々な弊害をもたらします。その点で、歯牙は人間の他の臓器とは異なるのです。傷ついた歯に元通りの機能を回復するために、いろいろな人工物を使用します。然し、天然歯の機能を完全に回復することは出来ません。つまり、虫歯や歯周病にならないように予防することが、絶対に必要なのです。
虫歯も歯周病も、初期の段階で処置すれば、神経を抜いたり、歯を抜いたりしなくても、済みます。痛くなる前でないと、いろいろな処置が必要になり、結局、歯が無くなる道を進むことになるのです。
歯医者で、「歯を治す」ことは、ただ痛みを止めたり、歯を抜いたりすることではなく、次の様な複雑な処置を行なうことを意味するのです。

一口に歯を治すといいますが、歯の一般治療には幾つかの種類があります。

歯牙そのものに関する通常治療。
歯肉(歯茎)に関する通常治療。
顎骨(歯を支える骨)に関する治療。
顎関節(顎の関節)に関する治療。
歯列(歯の並び方)の矯正をする治療。
インプラント(人工歯)の植立。

一般の治療(通常開業医で行う治療)以外のものもあります。

骨増生(骨を増やす)の治療。
悪性腫瘍の治療。
その他の口腔外科領域の治療。

治療以外に必要な処置もあります。

歯牙、歯髄、歯肉、骨、等の状態を把握する為のX線(レントゲン)撮影。
口腔内(口の中)の清浄化。
虫歯予防措置。
正しい歯磨きの指導。

歯を治すことには、次の様な意味があります。

咀嚼(噛み砕くこと)が、良く出来るようになる。
咬合(噛み合わせ)が、良く出来るようになる。
歯の痛みが無くなる。
歯肉(歯茎)の痛みが無くなる。
嫌な口臭が無くなる。
審美性(美容的外観)が増す。