逆ナナメ45°のススメ
いつも磨いているのにプラークが付いていると、歯医者さんで指摘されていませんか?あ、自分のことかも…と感じる方、どんな磨き方をしていますか?
よくあるのは、歯周病を防ぐために毛先を歯肉方向に少し傾けて磨いている場合です。
そうは意識してなくても、狭い口腔内ですからブラシの毛先が歯肉方向に斜めになっていることもあります。
同じ磨き方をしていては、同じ結果(磨き残しあり)しか生まれないので、敢えてここは、逆ナナメにしてみませんか?!
当院では、もう7〜8年はこの逆ナナメ45°の磨き方を推奨しています。そして、私自身も実践しています。
ある患者様には、『世の中毛先を歯肉に向けて歯磨きをすると言われているのにそれで大丈夫なのか?』と問われたこともあります。その方も、今はこの磨き方でとてもきれいに磨けています。
よく図解してある歯周病の方におすすめの歯磨きの方法として、図1のような磨き方(バス法)を見かけます。当院でもかつてはお勧めしていました。しかし、よく見ると歯ブラシの毛の長さが不自然ではありませんか?実際には斜めに当てると、図2のように根元が浮いて磨けなくなっていることが多いです。もちろん、同じ磨き方でも磨けている方もいます。それは、歯ブラシの角度、歯のふくらみ方、歯の生えている角度、力をかける方向などによって違いが出るようです。
それでは、逆ナナメ45°ではどうでしょうか。
歯ブラシは主に3列になっているのですが、図3のように、歯肉寄り1列を歯と歯肉の境の『歯』に当て、残りの2列は補助的に残りの部分に当たります。こうすれば、大人が1番磨かないといけない歯周ポケット付近に毛先が直撃します。そして、残りの2列も歯の膨らんでいるところに当たるので、無駄なく磨けます。
そして、動かす方向はヨコです。
歯周ポケットに沿って、横に動かします。あまり小刻みだと落ちが悪いので、適度に1cmくらいは動かしましょう。
ヨコに動かす理由ですが、窓のサンを思い描いてください。サンを掃除をするときは、溝の方向に動かしますよね?これをタテに動かしてもあまり落ちないことは想像に難くないと思います。歯周ポケットでも同じように、歯肉の溝に沿って動かした方が落ちます。
また、前後の歯と同じ高さで磨くと、1度のストロークで2〜3本当たるので、清掃効率も良くなります。腕が疲れるからと下に下がらないよう、鉛筆握りがおすすめです。
汚れを落とすのは、ブラシの毛先です。磨きたい面に垂直に当てます。毛の横でも少しは取れますが、毛先とは雲泥の差です。汚れている所、例えば台所のシンクをブラシで磨こうとすれば、なるべく広い面を垂直に当てて磨きませんか?少なくとも毛の横で磨こうとは思わないし、なるべく効率よく、歯ブラシの面全体が当たるような角度にするはずです。
歯ブラシでは、ブラシの毛先の作る1面のみが磨くことができます。それに対し、先が鉛筆のようにカットしてあるワンタフトブラシは、歯ブラシと違って360°磨く面があります。これが、ワンタフトブラシの方が汚れ落ちが良くなる所以です。このワンタフトブラシでも、歯肉寄りの面を使う方がよく落ちます。
動かし方は、歯肉の溝に沿ってヨコ、もしくは歯全体に円を描く感じです。タテは膨らんだ部分と歯肉とを行ったり来たりして、肝心の部分への当たりは少ないので、汚れ落ちは悪くなるかと思います。
長くなりましたが、自分の口に合った、少ない労力で、なるべくきれいに磨く方法を考えてみませんか?
2026年01月26日 09:57
